シンクは何のため?「調乳用温水器」の使い方と使いやすい調乳スペースとは
外出時にミルクを作るためのお湯を持ち歩くことは、荷物の多いお子さま連れにとって負担になります。
2023年にコンビで実施したアンケートによると約6割の人が外出先で授乳をしています。そのうち約15%の方は複数回外出先で授乳をしていることがわかります。複数回ミルクを作るためにはたくさんのお湯だけでなく、哺乳瓶も複数持ち歩くことになり、さらに荷物は重くなります。
2023年実施のコンビ(株) 個室ベビールームに関するアンケートより
液体ミルクも売られていますがコストも高めでまだまだ普及率が低く、粉ミルクを使用する方がほとんどです。
調乳は70℃以上のお湯で行う必要があるため熱いお湯が必要です。
※2007年に世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)により「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」が公表され、乳児用調製粉乳の調乳に当たっては、使用する湯は70℃以上を保つこと。と設定されました。
ベビー休憩室内にお湯が用意されていれば、少しでも荷物を減らすことができ、お出かけがしやすくなるでしょう。
今回は70℃以上の連続給湯が可能な温水器「Combi調乳用温水器CH22シリーズ」の使い方と調乳スペースにあると便利なポイントをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.調乳用温水器の特長・使い方
- 1.1.調乳用温水器の特長
- 1.2.調乳用温水器の 使い方
- 1.3.シンクは何に使う?
- 2.「Combi調乳用温水器CH22シリーズ」 のラインナップ
- 2.1.・シンク一体タイプ
- 2.2.・シンクに併設タイプ
- 3.使いやすい調乳スペース
- 3.1.お湯の配置
- 3.2.お湯のそばに欲しい設備
- 3.2.1.・作業台
- 3.2.2.・ベビーキープ
- 3.2.3.・ゴミ箱
- 3.2.4.・授乳用のチェア・ベンチ
- 4.*おまけ*ミルクの作り方
- 5.まとめ
- 5.1.カタログダウンロード
調乳用温水器の特長・使い方
調乳用温水器は粉ミルクを溶かすためのお湯が出てくる給湯器です。
主にベビー休憩室に設置されていますが、最近ではフードコートに設置されることも増えてきました。
調乳用温水器の特長
調乳に使える70℃以上のお湯を連続給湯できる温水器「Combi調乳用温水器CH22シリーズ」は中空糸膜による高性能浄水器付きで安心。14リットル貯湯が可能で、自動給排水機能がついているため、連続使用でもお湯切れの心配がありません。
カバーを閉めないとお湯を出せない二重構造なので、やけども防止。カバーが透明なのでミルクの量もよく見えます。
F☆☆☆☆対応。
浄水器の性能についてはこちらの記事で解説しています。
調乳用温水器の 使い方
1 扉を開け、粉ミルクを入れた哺乳瓶をセットする
2 扉を閉め、ボタンを押して2/3程お湯を入れる
3 いったん哺乳瓶を取り出しミルクを溶かす
4 再び調乳器にセットし規定量までお湯を入れる
5 取り出し、横のシンクで流水にあてて冷やす(CH22-1は別途シンクをご用意ください)
6 人肌まで冷めたら完成です
シンクは何に使う?
シンクの水は浄水ですが、哺乳瓶の外にあてて冷やすためのもので、直接ミルクに入れて冷やす用途には向いていません。ミルクに入れる場合は必ず湯冷ましなどを別途ご用意ください。
使用後の哺乳瓶をすすいだり、手洗いに使用することはできます。
「Combi調乳用温水器CH22シリーズ」 のラインナップ
・シンク一体タイプ
Combi 調乳用温水器CH22-3(左) / CH22-4(右)
ミルクを冷やすためにシンクがついた一体型タイプ。CH22-3と22-4は左右勝手違いです。
CH22-3/22-4はカラー扉も対応しています。Combi エンジェルKシリーズの
木部標準色(ナチュラル)と合わせられます。
※カラー扉は、別途部品での販売となります。
・シンクに併設タイプ
Combi 調乳用温水器CH22-1
CH22-1(浄水器なし)はCombi 浄水器セットCH22WPをつける事で単独設置が可能です。
(別途シンク併設にて)
あまりスペースの取れない空間にも設置がしやすいタイプです。
調乳用温水器の詳しいスペックはカタログをご覧ください。
使いやすい調乳スペース
ミルクは雑菌が入らないように清潔に作る必要があります。
そして薄すぎると必要な栄養が足りず、濃すぎると赤ちゃんの体に負担がかかってしまいます。
おなかがすいて赤ちゃんが泣いている中で、焦りながらの作業。調乳スペースはきれいなだけでなく“使いやすさ”が求められます。
お湯の配置
母乳を飲ませる授乳室と違い、ミルクを作る調乳スペースはパパも利用します。お湯は女性専用ゾーンではないところに設置します。男女共用のスペースは パパが入りにくい雰囲気のピンクや花柄などのデザインは避けましょう。
参考レイアウト
男女共用 青:おむつ替えゾーン 緑:調乳スペース(マルチゾーン)
女性専用 ピンク:授乳ゾーン
また、上のお子さまがいたずらしないような位置に置く、いたずらしにくい設備を選ぶなどの配慮も必要です。
お湯のそばに欲しい設備
お湯のそばには下記の設備があるとスムーズに作業ができます。
・作業台
哺乳瓶を取り出したり、哺乳瓶に粉ミルクを入れたりできるように作業スペースを設けます。
・ベビーキープ
ベビーキープがあると調乳中に両手で作業がしやすいのでおすすめです。
・ゴミ箱
缶から袋に小分けにして持ち歩くかたやスティックやキューブタイプのあらかじめ計量されたミルクを使うかたもいます。小分けにした袋や使い終わったパッケージを捨てられるゴミ箱があると便利です。
・授乳用のチェア・ベンチ
立ったままミルクを上げるわけにはいきませんので、チェアやベンチを用意します。個人差はありますが赤ちゃんがミルクを飲むのに15分ほどかかります。チェア やベンチは赤ちゃんを支えやすいようにひじ掛けのあるものを選びましょう。
ママの授乳待ちでパパが座っていてミルクを上げられない…なんてことがないように家族の待合スペースとは別に設けるのが望ましいです。
授乳用のチェアについてはこちらの記事で解説しています。
授乳室にあったらうれしい設備はこちらの記事で解説しています。
*おまけ*ミルクの作り方
1 手を洗う
ミルクを作る前は手を洗います。
2 ミルクを哺乳瓶に入れる
1回分の粉ミルクを消毒済みのきれいな哺乳瓶に入れます。
ミルクは正確に測り、規定通りの濃さで作ります。濃くても薄くてもいけません。
3 お湯を入れる
必ず70℃以上のお湯でミルクを溶かします。 出来上がり量の2/3程お湯を入れ、
哺乳瓶を軽く振ってミルクを溶かします。 ミルクが溶けたら規定量までお湯を入れます。
※2007年に世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)により
「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」が公表され、
乳児用調製粉乳の調乳に当たっては、使用する湯は70℃以上を保つこと。 と設定されました。
4 ミルクを冷ます
哺乳瓶を流水にあて人肌程度になるまでミルクを冷まします。
(3でミルクをお湯で溶かした後、規定量まで湯冷ましを加え人肌に冷ます方法もあります。)
5 ミルクを飲ませる
赤ちゃんがやけどしないように温度を確かめてからミルクを飲ませます。
飲み終わったらげっぷをさせます。
雑菌が繁殖することもあるので、飲み残したミルクは捨てます。
まとめ
ミルクは作り置きができません。1回ずつ調乳をする必要があります。長時間のお出かけで何回分もお湯を持ち歩くのは大変です。お湯が用意されている施設なら滞在時間を伸ばせたり、ファミリー層の集客につながり、結果として売り上げアップになることもあるでしょう。
また、お湯だけでなくベンチや作業台の用意など使いやすさにも留意した心配りが感じられると、何度も行きたいお気に入りの施設になってくれるでしょう。
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