【設計前に確認!】ベビー休憩室に備えてある主な設備一覧【なにがある?】
ベビー休憩室、ベビールーム、授乳室、赤ちゃん休憩室など呼び方は様々ですが、お出かけ先で赤ちゃん連れのための空間を取り入れている施設も増え、中には集客の目玉としてアピールしている施設もでてきました。
「設計をお願いされたけど、一体中はどうなっているのだろう。赤ちゃんがおむつを替えたり、ミルクを飲んだりするところというイメージはあるが入ったこともないし、よくわからない。」と思う方も多いと思います。
そこでベビー休憩室に必要設備を一覧でまとめてみました。
参考レイアウト:設計ガイド『ベビー休憩室コンセプトブック』より
目次[非表示]
- 1.絶対必要!3種の神器
- 1.1.・おむつ交換台・着替え台
- 1.2.・授乳室
- 1.3.・ミルクを作る調乳設備
- 2.スペースに余裕があったら取り入れたい!
- 3.まとめ
- 3.1.カタログ・設計ガイド
絶対必要!3種の神器
・おむつ交換台・着替え台
赤ちゃんがおむつを替えるための設備です。赤ちゃんの月齢に合わせ寝かせて交換するおむつ交換台と立ったまま交換する着替え台があります。
作業中に赤ちゃんから目を離さないよう、おむつ交換台・着替え台の近くにはおむつを捨てるゴミ箱やおしりふきなどを置ける荷物台、ベビーカースペースも用意しましょう。
おむつ交換台に直接触れなくてもいいよう使い捨てのペーパーシートが備えられているとより快適に使用できます。
おむつ交換台の設計ポイントはこちらで紹介しています。
・授乳室
赤ちゃんが母乳を飲むスペースです。家族で使用できる個室などを除き、基本的には女性専用のスペースです。女性専用の授乳ゾーンの場合には、出入口に「男性の入室はご遠慮ください」という文字とともに入室禁止マークのサインを設けるなどの工夫をします。
中には授乳をするための椅子やベンチがあり、個室で区切られていることが多いです。カーテンは突然あけられてしまうかもという不安もありますので、個室入口は鍵付きの扉や簡易的な鍵のあるアコーディオンカーテンがおすすめです。
空いている個室がわかりやすいように、使用中の表示があるとスムーズに使用できます。赤ちゃん連れは荷物が多くなるもの。荷物が置けるスペースやフックの用意、ベビーカーごと入れる広さがあると良いでしょう。
授乳室に欲しい設備については下記の記事で解説しています。
・ミルクを作る調乳設備
パパとのお出かけなどミルクをあげるための設備も必要です。液体ミルクを使う方もいますが、まだまだ粉や固形のものが主流。溶かすためのお湯が必要です。
調乳のためのお湯はWHOのガイドラインで70℃以上で使用するよう決められています。熱いお湯を持ち歩くのは重くて大変なので施設に用意してあると赤ちゃん連れの外出が楽になります。
調乳設備の近くにはミルクを作る際に哺乳瓶を置くスペースや両手が使えるようベビーキープを設置すると良いでしょう。また、立ったままミルクをあげるわけにもいきませんのでベンチも必要です。
調乳用温水器についてはこちらの記事もおすすめです。
スペースに余裕があったら取り入れたい!
・離乳食スペース
離乳食やおやつがあげられるよう子ども用の椅子があると便利です。
離乳食を温められる電子レンジがあると喜ばれます。
参考事例:ららぽーと堺さま(写真をクリックすると事例に飛びます)
・キッズトイレ
トイレ内に設置されている施設もありますが、子供と親の性別が違うと使用しにくい時もあります。ベビー休憩室やその周辺に設置されていれば周囲に気を遣わずに使用できます。
参考事例:ららぽーと福岡さま(写真をクリックすると事例に飛びます)
・待ち合いベンチ
授乳は時間がかかります。家族が待てるスペースがあるとママも焦ることなく授乳が出来ます。上の子を一人で待たせることがないよう授乳室内に椅子を用意するのもおすすめです。
・遊び場スペース
赤ちゃんがぐずってしまった時の避難場所やママが授乳中にパパと上の子の待っている場所など、ちょっとしたサイズでもあると様々なシーンで活躍します。
ベビー休憩室内だけでなく、ベビー用品のフロアやフードコートなど赤ちゃん連れが多いところ、病院や空港など待ち時間が多い施設に設置するのがおすすめです。
まとめ
今回は主な設備をまとめてみました。おむつ交換や授乳だけでも思っていたよりたくさんの設備が必要なんだ!と思ったかたも多いのではないでしょうか。
実際にはおむつ交換後の手洗い設備や授乳後に衣服を整えるための姿見など、必要なものはまだまだあります。もっと詳しい解説が見たいというかたはぜひベビー休憩室お設計お役立ち資料もご覧ください。