専門メーカーが教える「おむつ交換台ゾーン」設計のコツ 求められる設備・工夫10選
ベビー休憩室はおむつ交換台ゾーン、授乳室ゾーン、ミルクを作ったり離乳食をあげたりするマルチゾーンの3つの空間に分けられます。2022年にコンビで行ったアンケートによると、9割近くの方がベビー休憩室でおむつ交換を行っています。
そこで今回は、ベビー休憩室を訪れたほとんどの人が利用する「おむつ交換台ゾーン」についてお話しします。
ママパパがおむつ交換ゾーン求める設備や工夫10選をご紹介しますので、使いやすいベビー休憩室になっているか、より良くするには何が必要かぜひチェックしてみてください。
授乳室ゾーンについてはこちらで紹介しています。
目次[非表示]
- 1.必要な設備・工夫
- 2.あるとうれしい設備・工夫
- 2.1.⑦手洗い近くにベビーキープ
- 2.2.⑧パパも入りやすいデザイン
- 2.3.⑨視線を外す工夫
- 2.4.⑩使い捨てのペーパーシート
- 3.まとめ
必要な設備・工夫
①おむつ交換台
まず必要なのがおむつ交換台です。
ベビー休憩室にあるおむつ交換台はトイレの折りたたみ式のおむつ交換台と違い、据え置きタイプのものが主流です。
どんな「おむつ交換台」がいい?
赤ちゃんが中で動き回ってしまうとおむつを替えるのも一苦労。
安全のためベルトがついていることはもちろん、赤ちゃんが上下左右にずれにくいようサポートできるクッションがある「おむつ交換台」がおすすめです。
参考製品
CombiエンジェルKおむつ交換台単体
寝返りしにくい両サイドガードと手前へのずれ防止のフットガードを装備したホールディングマットを搭載。パパも使いやすいマット高(800mm)で、楽な姿勢で作業ができます。
品番 |
製品名 |
価格 |
KH41 |
おむつ交換台用ホールディングマットKH41 |
¥69,000 (+税) |
KO41S |
おむつ交換台用背板単体KO41S |
¥35,000 (+税) |
KO41T |
おむつ交換台用側板2枚組KO41T |
¥78,000 (+税) |
組み合わせ価格 |
¥182,000 (+税) |
マット、背板、側板を組み合わせた製品です。製品は現場にて組み立てとなります。
製品カラー |
製品寸法(mm) |
ナチュラル(NA)+ベージュ(B) |
W550×D800×H922 |
作業スペースイメージ
②着替え台
自分で立つことができるようになる生後9ヵ月以降は、パンツタイプの紙おむつを使用する割合が高くなります。おむつ交換台は高さがあるため、月齢が大きくなるとお子さまを持ち上げるのも大変です。
おむつ交換台だけでなく、立ったままおむつ交換できる「着替え台」を設置すれば作業効率が改善できます。またつかまり立ちをするようになったお子さまは、転落など事故の危険性も少なくなります。
【おむつ交換台】 【着替え台】
参考製品
Combi エンジェルK着替え台
パンツタイプのおむつ替えに便利な着替え台。
側板が短く、周囲の確認や横に置いた荷物を取り出しやすい設計です。
品番 |
製品名 |
価格 |
KS21 |
着替え台用ステップマットKS21 |
¥64,000 (+税)
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KK21 |
着替え台用本体KK21 |
¥112,000 (+税)
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組み合わせ価格 |
¥176,000 (+税) |
マット、側板を組み合わせた製品です。製品は現場にて組み立てとなります。
製品カラー |
製品寸法(mm) |
ナチュラル(NA)+ベージュ(B)+サンドベージュ(SB)
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W550×D800×H900 |
作業スペースイメージ
③荷物台
おむつ交換台の近く、あるいはおむつ交換台に荷物が置けると作業がしやすくなり、荷物を取りにお子さまから離れる心配もなくなります。スペースの都合で荷物が置けない場合は、近くに荷物掛けを設置すると良いでしょう。シート面の真上は赤ちゃんへ物が落下する場合があるため避けましょう。
おむつ交換台に荷物が置ける製品や荷物台と一体になった製品もあります。
参考製品
Combi エンジェルKおむつ交換台荷物台付き
幅211mmの荷物台がついたおむつ交換台。
そばに荷物が置けるので赤ちゃんから目を離さずに作業ができます。
品番 |
製品名 |
価格 |
KH41 |
おむつ交換台用ホールディングマットKH41 |
¥69,000 (+税) |
KO41N |
おむつ交換台用背板荷物台付きKO41N |
¥77,000(+税) |
KO41T |
おむつ交換台用側板2枚組KO41T |
¥78,000 (+税) |
組み合わせ価格 |
¥224,000(+税)
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マット、背板、側板を組み合わせた製品です。製品は現場にて組み立てとなります。
製品カラー |
製品寸法(mm) |
ナチュラル(NA)+ベージュ(B) |
W790×D800×H922 |
作業スペースイメージ
④おむつ用ゴミ箱
おむつ専用ゴミ箱は、においが漏れにくい様にパッキンなどがついた密閉型のゴミ箱がおすすめです。
ほんのちょっとならと離れると、お子さまは不安になり慌てたり、暴れたりしてしまうかもしれません。落下事故につながることもあります。作業中に赤ちゃんから目を離さないよう、ゴミ箱はおむつ交換台・着替え台の近くに設置します。おむつ交換台の下に設置すれば、スペースをとりません。
⑤ベビーカー置き場
おむつ交換台のそばにベビーカーが置けるスペースを確保します。ベビーカーの置き場がないと、通路に置く、隣のおむつ交換スペースに置くなどほかの利用者の動線をふさぎ混雑の原因になってしまいます。おむつ交換台の横にベビーカースペースがあれば荷物もすぐに取り出せます。
必要な寸法
少なくとも作業者のスペース(400mm)+ ベビーカーが通れる通路幅(700mm)を確保します。出入口などベビーカー同士がすれ違う場合は通路幅を1400mm以上確保しましょう。
⑥パーソナルスペース
ベビー休憩室ではおむつ交換台が複数並ぶことも多いので、隣の方に肘がぶつかる事などがないよう、作業スペースごとの間を200mm以上とることが望ましいです。おむつ交換台の間に荷物台やベビーカー置場を取り入れると作業性もアップできるのでおすすめです。
あるとうれしい設備・工夫
⑦手洗い近くにベビーキープ
お子さまをおむつ交換台に寝かせたまま手を洗いに行かないよう、手洗い近くにはベビーキープを設置します。ハンドドライヤーはお子さまが音に驚いてしまうので、ベビーキープから離れた位置に設置しましょう。
⑧パパも入りやすいデザイン
パパがおむつ交換を行う機会も増えてきました。ピンクや花柄などパパが入りにくい雰囲気のデザインは避け、どなたでも入りやすいデザインにします。
逆に女性専用の授乳室は男性が入りにくいカラーリングにするなど、ゾーンごとの利用者に合わせてデザインを変えるのもおすすめです。
CombiエンジェルKシリーズは豊富なカラーバリエーションで施設の雰囲気に合わせて導入いただけます。
詳しくはカタログをご覧ください。
⑨視線を外す工夫
おむつ交換中にほかの利用者の視線が気になる。といった声も見受けられます。赤ちゃんのお食事の場である調乳ゾーンとおむつ交換ゾーンの間に壁を立てて空間を区切る施設もありますが、スペースの都合上難しいこともあるでしょう。
その場合はソファをハイバックにすることで手軽に視線を遮ることができます。
ハイバックソファ設置イメージ
⑩使い捨てのペーパーシート
おむつ交換台の衛生面が気になる方は多いです。
使い捨てのペーパーシートがあれば、安心しておむつ交換台を使うことができます。
ペーパーシートを利用したいという方は8割超。コロナ以降衛生面に気をつかう方が増加しています。ペーパーシートが備えられていることで、衛生面に配慮した施設という印象を与えられるでしょう。
Combiのペーパーシートは水を通さないラミネート加工がされているので、汗やおしっこに強く破れにくい紙になっています。おむつ交換台の汚れに対してだけでなく、使用していて汚してしまったらという心配も軽減されます。
ショッピングモールやサービスエリア、ディーラー、保育園など様々な場所で導入されています。
まとめ
今回はベビー休憩室内のおむつ交換台ゾーンについてまとめてみました。設備があればいいというわけではなく、配置やデザインなど使いやすさを考慮することが大切です。
設計や施設改善の参考になればうれしいです。